私の音楽の起源はどこだろう。
幼少期のビデオを見れば一目瞭然。母親がいつも聞かせてくれていた童謡をまだ「ママ」とも「パパ」とも呼べない頃からいい加減に歌っていたところから始まっている。歌をうたうことで私の音楽は始まった。
歌はいいもんだ。自分の身ひとつで楽しむことができる。幸運なことに、親のおかげで音感もあるので私の歌で人を楽しませることもできる。パフォーマーになれる。
不器用な私にはほんとうにこれしかないのだ。運動だって道具を使うようなモノはなんにもできない、球技とかね。学生の頃は柔道部でした。自分の身ひとつでできるからね。楽しかったですよ。
軽音がある高校に入ったときはすっごいテンション上がりましたよね。いよいよ自分もバンドを組める。今まで自分の力でステージを作ることができずにいたけど、部活に入れば嫌でも人前で披露する機会を与えてもらえる。
しかし、ここで問題が起きる。高校の軽音はボーカル希望が多い。圧倒的。ボーカルだけではなかなか需要がないため、私はギターを持ちながら歌うことになった。本当はハンドマイクで歌を歌いたかった。
元々アコギを触っていたのでバッキングくらいはできるけどほとんど初心者。で、いざ始めてみても全然上達せん。楽しくない。つらい。部員が多い分、バンドの練習時間は1週間に45分とかそれくらいでほんとに貴重なのに、下手くそなまま参加するのがほんとに嫌だった。
結局、高校3年間で全く上達しないまま引退しちゃったけど今なら思う。もっと真面目に練習しとけばよかった、と。勿論、今からでも遅くはないのだけど。
今年もさ、きっとステイホームっていう生活になるんだろうから。もう一度じっくり音楽と向き合おうと思っています。青春の赤いテレキャスターと私のステージを作りたい。どんな媒体だっていい。歌いたい。
お酒でも飲みながらさ、楽しくやろうね。
